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クレーム対応

マンションで騒音の濡れ衣を着せられたらどうする?協力する姿勢が大事!

クレーム対応

突然、マンションの近隣住民から騒音のクレームが!
全く心当たりがないんだけど、どうすればいいの?

こんな悩みを解決します。

 

騒音の苦情を受けたとき、その音に心当たりがあるなら生活を見直して迷惑にならないようにすればいいですよね。

でも、心当たりがない音を指摘されたらどうすればいいのでしょうか?

騒音のクレームに正しく対応しないと、トラブルが長引き、最悪の場合は慰謝料を請求されることも。

 

この記事では、騒音の濡れ衣を着せられたらどうすればいいのか、解説します。

ぜひ参考にどうぞ。

騒音の濡れ衣を着せられることが増えている

マンションでは騒音トラブルが頻発しています。

特に最近増えているのが「原因が分からない謎の音」による騒音トラブルです。

まったく心当たりのない音でクレームを言われることが増えているのです。

騒音源の特定は難しい

最近の防音性の高いマンションの問題は、騒音源の特定が難しいこと。

マンションの各住戸は防振ゴムの上に居住空間があり、居住空間での物音が他の住戸へ直接響かないようになっています。

それでも音は固体伝播音として他の住戸に伝わってしまうのです。

固体伝搬音の伝わり方は複雑で、「マンション最上階なのに天井から物音がする」という現象まで起きています。

固体伝搬音とは

固体伝播音とは、コンクリートの躯体を通して伝わる音のこと。

居住空間で発生した音は振動となって、コンクリートの躯体に伝わります。

そのコンクリートの振動は他の居住空間に伝わった結果、再び音となって出ていきます。

つまり、コンクリートの部屋がつながっている限り、絶対に音はなくなりません。

なぜ騒音の濡れ衣を着せられるのか?

騒音の濡れ衣を着せられるのは、騒音に悩んでいる人が音の発生源を見誤ったからです。

 

一般の人は、「天井からの音は上階が原因」「床からの音は下の階が原因」と考えてしまう。

「音が出ている方向が騒音源だ」と考え、天井から音がすれば上の階へ文句を言いに行くし、床からの音がすれば下の階へ文句を言いに行く。

天井から音がするのに「下の階が原因だ」とは少しも考えないでしょう。

 

もちろん、一般には音が聞こえる方向と騒音源が一致します。

でもマンション内での音の伝わり方は複雑で、騒音調査の専門家でも騒音源が特定できないことがあるほど。

ありもしない騒音でクレームを言われるのも仕方ありません。

心当たりのない騒音クレームへの対応

心当たりのない騒音クレームを受けたときは、相手の言い分を否定せず、いったん受け入れましょう

相手の判断を尊重する 

騒音のクレーム主は、「音の出る方向が騒音源」という一般常識で判断しているので、「あなたの部屋で間違いない」と強く主張します。

どんな理由で説明しても「言い訳」と判断され、クレームを止めようとはしないでしょう。

天井から音がしているから上の部屋に文句を言いに行く、のは自分だってそうするはず。

発生源はともかく、まずは相手の判断を尊重しましょう。

不快感を与えたことに対する謝罪を

大事なのは、心当たりがあってもなくても、騒音で迷惑をかけていることについてとりあえず」謝っておくこと。

「騒音を出してごめんなさい」ではなく「不快な思いをさせてごめんなさい」という考え方です。

原因がはっきりしていないのに、自分が騒音源だというような発言をする必要はありません。

あくまで相手が生活に困っていることに対して理解してあげるだけで十分です。

相手の状況を理解したうえで、騒音に心当たりがないなら、「騒音源が現時点では分からない。騒音源の特定に協力する」と伝えればよいでしょう。

心当たりのない騒音クレームに対してやってはいけないこと

騒音トラブルで怖いのが、エスカレートすると損害賠償請求殺人事件にまで発展するということ。

以下の3点には十分に気を付けてください。

騒音クレームを受けた時に決してやってはいけないこと
  • 断固として否定する
  • 話し合いに応じない
  • マンション管理会社からの電話に出ない

断固として否定する

心当たりがないからと言って「うちではありません!」と突っぱねるのはNGです。

既に書いたように、マンション騒音の騒音源は特定が非常に難しく、自分ではないと言い切ることはできません

不在時でも、冷蔵庫やエアコンなどの機械音が騒音源になっている可能性があります。

話し合いに応じない

居留守を使って話し合いに応じないのもやめましょう。

ますます疑惑の目が向けられてしまいます。

マンション管理会社からの電話に出ない

マンション管理会社からの電話にも出て、きちんと対応するようにしましょう。

常に協力的な態度でいれば、騒音トラブルが大きなトラブルにはなりません。

自分の身を守るためにも、トラブルに真正面から向き合うようにしよう。

騒音の疑惑を晴らすためには

自分の家が騒音源でないことを証明するには、いくつか方法があります。

簡単にできる方法を2つ紹介します。

他の住戸でも同じような騒音があるかを確認する

マンション管理会社に連絡して、その騒音が他の階・部屋でも起きているかを聞いてみてください。

もし、他の住戸でも同じ騒音が出ているなら、騒音が発生している部屋から大体の場所が特定できるでしょう。

また、今後の調査をマンション管理会社に任せられれば、トラブル対応の負担も減って一石二鳥です。

不在時間に騒音があるかを確認する

騒音が発生する時間帯に家を留守にして、家に誰もいないようにしてみましょう。

不在時も騒音が発生しているなら、「住んでいる人は騒音源ではない」と証明できるでしょう。

機械音の可能性をつぶすなら、一時的に冷蔵庫の電源を切ってみるのも案です。

不在を疑う人もいるにはいるので、テレビなど時間が分かるものと一緒に、室内のビデオカメラ撮影をしておくとよいでしょう。

クレームが止まらないときは

自分が騒音源でないことがほぼ確実なのに、執拗なクレームを言ってくるなら、管理会社に相談しましょう。

それでもダメなら民事訴訟に持って行って、クレームの差し止めや慰謝料の請求ができます。

本来なら話し合いで解決したいところですが、相手次第なところもあります。

理解のない相手なら訴訟になるのも仕方がありません。

まとめ

以上、騒音の濡れ衣を着せられたらどうすればいいかについて解説しました。

身に覚えがない騒音だとしても、クレームにはしっかり対応したほうがよいでしょう。

疑惑を晴らすには、マンション管理会社から情報を聞き出したり、相手を説得する証拠を集めることです。