もう限界!騒音トラブルのない一軒家に引っ越したい!
一軒家なら静かに暮らせるよね?
こんな悩みを解決します。
一軒家への引っ越しは、マンションの騒音トラブルから解放されるメリットがありますが、それだけがメリットではありません。
リフォームやDIYが自由で、マンションと比べて割安といった魅力がある一方、建物の管理や交通の便の悪さなど、デメリットも存在します。
本記事では、マンション騒音に悩んだら一軒家に引っ越すべきかどうか、引っ越しを検討するメリット・デメリットについて徹底解説します。
一軒家で暮らすメリット
マンションで騒音トラブルに悩まされると、非常にストレスがかかります。そんなとき、一軒家への引っ越しを考える人もいるかもしれません。
一軒家に住むメリットは以下の通りです。
メリット① 足音や扉の開閉音に悩まされない
一軒家は他の住戸と接していないため、隣家の足音や扉の開閉音が聞こえることはありません。
マンションで騒音トラブルNo.1になるのが「足音」や「扉の音」。
この騒音がないだけでも、一軒家を選ぶ価値があります。
部屋を歩くときも、階下を気にして「すり足」で歩く必要はありません。
子供が部屋を走り回っても平気です。
メリット② 部屋や庭を自分好みにできる
注文住宅で家を建てると、間取りや壁地・外構などを自由に決められます。
建売住宅の場合でも、建物のリフォームや増築・DIYが可能。
そのほか、庭で家庭菜園やガーデニング・バーベキューなども楽しめます。
自分好みの住まいを作れるのは、一軒家ならではのメリットですね。
メリット③ 購入するならマンションより割安
一軒家を新築で購入するなら、マンションより一戸建ての方が割安です。
たとえば、東京都練馬区で3LDK物件(建物面積/専有面積100㎡以内)の新築価格は以下でした(2023/03/16調査)。
住宅の種類 | 価格 | 物件数 |
---|---|---|
新築一戸建て | 3,580万円~8,980万円 | 173 |
新築マンション | 5,398万円~9,470万円 | 10 |
このようにマンションに比べると、新築一戸建ては価格の範囲が広く、高い物件から安い物件まで揃っています。
一軒家は物件数が多く、また駅から離れた物件が多いため、安い価格帯でも物件が購入できるのです。
一軒家で暮らすデメリット
一軒家の暮らしにはメリットがありますが、一方でデメリットもあります。
以下では、一軒家で暮らすデメリットについて詳しく解説していきます。
デメリット① 賃貸できる一軒家が少ない
そもそも賃貸一戸建ては物件が少ないです。
一戸建ての賃貸物件は、賃貸マンションと同じく、スーモなどの不動産サイトに掲載されています。
しかし、東京都練馬区で3LDK物件(建物面積/専有面積100㎡以内)の賃貸物件数を見てみると、以下でした(2023/03/16調査)。
住宅の種類 | 価格 | 物件数 |
---|---|---|
賃貸一戸建て | 9万円~27.5万円 | 235 |
賃貸マンション | 8万円~26.5万円 | 455 |
賃貸一戸建ての物件数は賃貸マンションの約半分です。
さらに都心部の東京都豊島区では、物件数が賃貸マンションの1/8ほどしかありません。
住宅の種類 | 価格 | 物件数 |
---|---|---|
賃貸一戸建て | 19万円~35.5万円 | 59 |
賃貸マンション | 13.3万円~48万円 | 457 |
地域による差はありますが、いずれにせよ賃貸一戸建ては選択肢が少ないですね。
デメリット② 交通アクセスが不便
一軒家は市街地から離れた場所に多く、マンションに比べると交通アクセスが不便です。
電車やバスの本数が少なかったり、最寄駅やバス停まで遠い場合は、車での移動になることも。
車中心の生活になると、渋滞で移動時間がかかったり、ガソリン代が高いなど別の問題もあり得ます。
デメリット③ 物件の自己管理が必要
一軒家は、建物や敷地の自己管理が必要になります。
具体的には、「外壁塗装」「庭木の剪定」「草刈り」「下水道の掃除」などです。
マンションの場合は、管理会社や管理組合が建物の維持業務をしてくれますが、一軒家はすべて自分がやるしかありません。
自分ができない場合は業者に依頼することになり、お金もかかってしまいます。
また一軒家は木造なので、自然災害の被害はマンションより大きい点にも注意が必要です。
騒音トラブルで一軒家へ引っ越しするのは正解?
騒音トラブルから逃れようと一軒家への引っ越しを考える人もいますが、一軒家へ引っ越しすれば騒音トラブルを解決できるとも限りません。
以下に、騒音トラブルが解決しない場合の一軒家への引っ越しについて考察していきます。
一軒家でも騒音トラブルが起きる可能性はある
一軒家に住んでいても騒音トラブルが起こる可能性があります。
例えば、「近隣の道路からの音」「工場の音」「公園の騒ぎ声」など。
公園の騒ぎ声は、長野県の公園廃止問題で話題になりました。
また、「飼い犬の鳴き声」や「車のアイドリング」など周辺住宅からの騒音に悩まされることも。
つまり、一軒家へ引っ越しすると「足音」や「扉の開閉音」の騒音からは解放されますが、別の騒音トラブルが起こる可能性があるのです。
相手こそ引っ越しすべきという怒り
「騒音主は自分じゃないのに、なぜ自分が引っ越さないといけないのか?」
相手に対する怒りが込み上げてくるかもしれません。
でも、よく考えてみてください。
すでに騒音で心身ともに疲れてしまっている今、さらに相手へイライラすることに何の得があるのでしょうか?
怒りは危険回避のシグナル。
「この状況から一刻も早く逃れる。」
これが大事です。
自分にとって大切なものを考えてみる
「自分が大切にしているものは何か?」を考えてみると、引っ越しするかどうかを決められるかもしれません。
たとえば「都会の洗練された暮らしがしたい」と思うなら、騒音を我慢しながらマンションに住み続ければいいでしょう。
一方で「周りを気にすることなく、子供を部屋で元気に遊ばせたい」と思うなら、一戸建てに住むのがいいでしょう。
ライフスタイルを考え直す、いい機会です。
引っ越し先の物件選びのポイント
現在は住宅の価格・家賃が高騰しています。
そのため、まずは住宅に支払える予算を見積もって、その範囲内で物件を絞ることから始めましょう。
賃貸か購入か?
「賃貸一戸建て」にするか「新築一戸建て」にするかの判断は、お金だけではなく、生活の質にも影響します。
たとえば新築一戸建ては「ビルトイン型の食洗器」や「自動湯はり機能付き給湯器」など最新設備が付いています。中古一戸建てでも、リフォームすれば設置OK。
一方、「賃貸一戸建て」は築年数の経っている物件が多く、最新設備は望めません。物件によっては、ドラム式洗濯機を置くスペースがなかったり、コンセントが少なかったりします。
長く住むつもりなら、圧倒的に「購入」が良いでしょう。
資金計画
一戸建て購入を検討するときに考えないといけないのが資金計画です。
自宅マンションを所有している人
自宅マンションを所有している人は、一戸建てを購入すると同時に、マンションを売却して住宅ローンを清算しなければなりません。
そのため「住宅ローンの残高」と「マンション査定額」は資金計画に大きく影響します。
逆に言えば
「自宅マンションがいくらで売れるのか?」
「売れるまでの期間はどれくらいかかるのか?」
が分かると、一戸建て引っ越しに向けて一歩前進です。
「マンション査定額」は不動産仲介業者に聞いてみましょう。
賃貸マンションに住んでいる場合
今の家賃を住宅ローンの返済額に充てる場合、いくらの物件が買えるのかを調べてみましょう。
周辺環境
資金計画の目途が付いたら、ようやく物件の絞り込みができるようになります。
引っ越し先での騒音トラブルだけは、どうしても避けたいですよね。
付近に次のような施設がある物件は十分に注意してください。
施設 | 想定される騒音 |
---|---|
公園 | 子供の騒ぎ声 バスケットボール・サッカー 花火 |
保育園・幼稚園・小学校 | 送迎バスや自動車の音 話し声や泣き声 運動会 |
消防署 | 消防車や救急車の音 |
病院 | 救急車の音 |
コンビニ | 若者の騒ぎ声 入店音 搬入音 |
工場・倉庫 | 機械音 搬入・搬出音 |
幹線道路 | 車やトラック、バイク、救急車の音 |
線路 | 踏切の音 レールの音 |
駐車場 | 車のアイドリング音 |
周辺住宅 | 犬(屋外)の鳴き声 |
引っ越しせず騒音トラブルに対処する
以上のように、一軒家への引っ越しは選択肢の一つですが、それなりの準備や覚悟も必要です。
そのため、すぐに引っ越ししようとはせず、隣人との話し合いや、マンション管理会社や管理組合への相談など「今できること」を行うことが大切です。
その上で、一軒家への引っ越しを検討したり、準備を進めていきましょう。
まとめ:一軒家に引っ越すべきかどうかを判断するポイント
以上、マンション騒音に悩んだら一軒家に引っ越すべきかどうかについて解説しました。
一軒家に引っ越すべきかどうかを判断するポイントは以下の3つです。
一軒家なら「足音」や「扉の音」の苦しみから解放されます。
引越しを積極的に検討してほしいと思います。