とうとう騒音の苦情が来ちゃった。
お詫びに行った方がいいよね?面倒くさいなぁ…。
マンションで騒音の苦情を受けたら、ビックリしますよね。
でもマンション暮らしでは、共同生活をしている以上、騒音問題は避けられません。
そので、この記事では、マンション騒音苦情への正しいお詫びの方法と対策を解説します。
そもそもお詫びをした方がいいのか、お詫びまでする必要はないのか?
お詫びせずに何とかやり過ごす方法はないのか?
そんな疑問を持った人は、ぜひ最後まで読んで、トラブルの早期解決を目指してください。
騒音苦情には正しい対応が必要
マンションの騒音苦情を言う側も、苦情を言われる側も、お互い大きなストレスを受けます。
騒音苦情に正しく対処しないと、住民との関係が悪化するのは言うまでもありません。
最悪なケースでは、事件に発展することもあります。
宮崎の男性変死、刺殺疑いで同じマンションの男逮捕(2022年4月19日 産経ニュース)
円満な解決のためには、苦情を受けたら、本気でお詫びや騒音対策をする必要があります。
そもそもお詫びをする必要がある?
まずは冷静になり、「お詫びをする必要があるか」を判断しましょう。
お詫びをする必要があるケース
苦情を受けている騒音に心当たりがありますか?
思い当たる物音なら、お詫びをする必要があります。
たとえば、足音や扉の開閉音、飲み会やパーティ、ペット、掃除機などがあります。
お詫びをする必要がないケース
一方で、お詫びをする必要がないケースもあります。
ケース① 明らかな誤解や間違い
騒音苦情の原因が自分でないことが明らかな場合、お詫びをする必要はありません。
たとえば、「自分も感じていた他の部屋からの騒音」「自宅にいない時間帯での苦情」などです。
ただし誤解を解くため、事情の説明が必要です。
そうしないと、相手はずっと自分が騒音の原因だと誤解し続けてしまう。
これでは永遠に苦情は終わりません。
相手と協力して問題解決に取り組めるといいですね。
ケース② 騒音基準内の生活騒音
生活音を出していても、法令で許可されている範囲なら、お詫びをする必要はありません。
事実上の騒音基準は、住宅地域なら昼間は55デシベル以下、夜間は45デシベル以下です。
ただし、相手が不快に感じていることを考慮して、騒音を減らせるよう配慮できると望ましいでしょう。
ケース③ 悪意による嫌がらせや虚偽の苦情
相手が悪意を持って嫌がらせや虚偽の苦情を繰り返しているときは、お詫びの必要はありません。
嫌がらせの原因や程度にもよりますが、マンション管理会社や自治体・警察に相談するしかなさそうです。
騒音苦情へのお詫びの仕方
では実際にお詫びに行くときのポイントを3つ解説します。
ポイント① 相手の気持ちを理解する
相手の立場を考える
苦情を言ってきた相手が、騒音によってどんな不快感やストレスを受けているか、考えてみましょう。
たとえば騒音を受けると、怒りっぽい性格になったり、睡眠不足になったり、やる気がなくなったりします。
もちろん、これは想像でしかありません。間違ってるかもしれません。
ですが相手がどんな状況で苦情を言ってきたか、少しは理解できるはずです。
相手の言葉を丁寧に聞く
相手が言う騒音やその影響について、じっくりと耳を傾けましょう。
同時に、自分がどのように対応すべきか、相手の意見や要望も聞き取ることが大切です。
お詫びすると決めたら下手に反論しようとせず、聞く方に徹する方が、あとあと楽です。
感情に共感する
相手の不快感やストレスに共感し、その気持ちを感じ取るようにしましょう。
共感ができれば、相手も自分の気持ちを理解してくれると感じ、お詫びの場が円滑に進みます。
ポイント② 具体的な対策を伝える
相手が望んでいるのは、「謝罪」ではなく「静かな生活環境」です。
なので、騒音をどう軽減するかが話の中心になります。
足音であれば防音マットを敷いたり、子供が遊ぶ時間や場所を制限したり、いろんな対策が考えられます。
洗濯機や掃除機なら、使用する時間を変更するのがいいでしょう。
すぐに対応できないときは、いつまでに対応するか、期限を設定します。
ポイント③ お詫びの品物を渡す
クッキーやバームクーヘン・ゼリーなど、1,000円くらいのちょっとした菓子折りを持参します。
菓子折りがなくてもお詫びできますが、マナーにうるさい人もいることと、お詫びの品があれば別れ際が穏やかな雰囲気になることから、迷うなら持参しましょう。
特に、口下手な人は手土産があった方が楽です。
お詫びに行きたくないときは?
そうは言っても、現実にはほとんどの人がお詫びに行きません。
一人暮らしの女性だったら、男性宅のインターフォンを押すのも怖いですよね。
実際、当サイトが実施した騒音トラブルのアンケートによると、苦情を受けた人のうち、お詫びに行ったのは27.5%でした。
では「お詫びに行く」以外の選択肢についてみていきましょう。
選択肢① お詫びに行かずに騒音対策する
最も多かったのが、相手には何も告げずに騒音対策を実施する、です。
心当たりのある騒音なら、生活スタイルの見直しや防音グッズの利用で改善できるでしょう。
ただし、お詫びに行かずに騒音対策した場合、苦情主の14%は「騒音が改善していない」と感じている、との調査結果が出ています。
苦情を伝えた側は、「苦情を言ったのに、謝罪にも来ないし騒音も良くならない!」とさらに怒りをヒートアップするでしょう。
怒りのステージが1段階アップすると、取り返しのつかない事件に巻き込まれる可能性があります。
お詫びに行かないと決めたなら、相手が100%納得するくらい、本気の騒音対策をしてください。
選択肢② 別の場所に引っ越す
次に多い選択肢が、引越しです。
相手が高圧的な人だったり、話が通じない人の場合は、お詫びが逆効果かもしれません。
引越し先の候補としては、近隣のマンション、一軒家、実家などがあります。
家が手狭になってきたという人や、住む場所にこだわりがない人は、これを機に新しい住まいを探してみてはどうでしょうか?
選択肢③ 謝罪の手紙を出す
相手に謝罪の手紙を出すという手もあります。
手紙を出すメリットは、落ち着いて文章が書けること。
直接の対面だと頭が真っ白になる可能性がありますが、手紙ならその心配はありません。
引越しを予定している人も、手紙でいいので「引越しを予定しています」と伝えておくと、苦情が収まるでしょう。
選択肢④ 反論する
明らかな間違いの場合に限りますが、お詫びではなく、誤解を解きに行きます。
相手の気を悪くしないよう、穏便に説明する必要があります。
まとめ:中途半端な対応は危険
以上、マンション騒音苦情への正しいお詫びの方法と対策を紹介しました。
お詫びに行きたくない気持ちはよくわかります。
しかし、中途半端な対応をすると、その後の雲行きが怪しくなります。
まず、「お詫びする」「お詫びしない」を決めましょう。
「お詫びしない」と決めたなら、「本気の騒音対策」「引越し」「反論」のどれにするかを決めてください。